伊達政宗公の作った「麹(こうじ)のまち」荒町の歴史ある街並みを、
ガイドが楽しく解説しながら歩きつつ、仙台初のブルワリー「穀町ビール」と地域に根付いたお酒を楽しむ、まちあるきツアー。「麹」に関係する荒町商店街は、酒や味噌などとも深い関係性があり、ツアーでも飲み&食べ歩きを楽しみました!
今回の街歩きツアーの集合場所は「及川酒店」。荒町商店街の理事も務めている店主の及川さんが、伊達政宗公が仙台のまちづくりを始めた400年前からの荒町の歴史を教えてくれます。「今は作ってないけど、うちも昔は酒造りしてたんだよ」と、古い写真を見せてくれます。ここでレクチャーを受けると、下町らしい風景の商店街が、いつもより歴史ある街並みに見えてくる…!
及川酒店さんにお礼をして、商店街散策をスタート。荒町は今でも商店が所狭しと集い、人の暮らしが見えてくるにぎやかな商店街。歩いていても、あれやこれやとキョロキョロ、歩くのが楽しい。
そして少し行くと、仙台市街地唯一の酒蔵・森民酒造本家が現れます。土日は定休日のため、中に入ることはできませんでしたが、外観を見ながら紹介をいただき、その建物のたたずまいから、この酒造が歩んできた歴史を感じることができました。
森民酒造本家から歩いて程なく紹介されたのが、なんと伊達政宗公が仙台を開いたころからある老舗麹味噌醤油店。ここでは樽から味噌を取り出しての食べ比べができます。今回は特別にキュウリを用意してくださっていて、みそと一緒に味わいました!いくつかを試させてもらいましたが、味が全然違う!ぜひ自分好みの味噌を探してみてくださいね。
荒町の横道に入り、進んでいくと、ちょっとブルワリーとは思えない、住宅地に溶け込んだ建物を案内されます。奥に進んでいくと、こじんまりとしたバーカウンターがあり、醸造家の今野さんが私たちを迎えてくれました。設立のストーリーを聞きながら、醸造所の様子を見せてもらいます。そして、お待ちかねの試飲。みんなで乾杯!「穀町ビール」の特徴は、その黒っぽい色と濃厚な味わい。グビグビ飲むのではなく、少しづつ味わって飲むのがおすすめです。今野さんに、「一緒に食べると美味しいおつまみは?」と聞くと、ちょっと予想外な答えが。皆さんも実際に飲んで、そして今野さんとお話ししてみてくださいね。
ゆっくり歩きながら巡る今回の街歩きツアーでは、荒町の歴史や食文化を地元の人から学びながら、楽しくお酒を飲むことができました。行程は約2km、まさにほろよい、という感じで楽しんでしまいました。皆さんもぜひ伝統ある荒町で食とお酒、そして商店街の人たちとのコミュニケーションを楽しんでください!