赤・白・ロゼ・スパークリングなど、味わいもグラスに注がれた姿も華やかなワイン。近年では、日本国内でもそれぞれの地域でワイン用のぶどうを栽培し、醸造するワイナリーが増えてきました。福島県にも魅力的なワイナリーが数多くあります。その中でも訪れていただきたいワイナリーを厳選して3つご紹介します。
ふくしま農家の夢ワインは、耕作放棄地の解消や、若者が集える場所づくりを目指し2012年に設立。地元の農家が集まって、一からワイン造りをスタートしました。土づくりから収穫、仕込みや瓶詰め、ラベルを貼るのもすべて手作業。地元の農家によって栽培されたぶどうを使い、生産者の顔が見える安心安全なワイン造りをしています。
農業用の施設を自分たちで醸造施設や工房に改装。敷地内にあるピザ窯や音楽イベントで使えるステージも手作りです。ワークショップやイベントもあり、あたたかみのあるワイナリーには多くの人が集います。
人気商品である『一慶』は、日本固有のぶどう品種「ヤマ・ソーヴィニヨン」のみを使用したワイン。JR東日本の寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」の車内メニューとしても採用された、味に定評のあるワインです。
【ふくしま農家の夢ワイン】の基本情報
施設名:ふくしま農家の夢ワイン
所在地:福島県二本松市木幡字白石181-1
営業時間:9:00〜17:00
定休日:原則毎週土・日および祝祭日
見学の有無:あり
公式サイトURL:https://www.fukuyume.co.jp/index.html
ふくしま逢瀬ワイナリーは、「フルーツ王国ふくしまのおいしい果物の可能性を広げたい」「ワイン用ぶどうの栽培に挑戦する農家を応援したい」という思いから2015年に誕生しました。地元の果樹農家と共にぶどうの栽培を始め、2019年には初の郡山産ぶどうを100%使用したワイン『Vin de Ollage(ヴァン デ オラージュ)』が誕生。「自分の家」という意味の方言「おらげ」にちなんで名付けられ、地元の方々が自信をもってすすめる「おらげのワイン」でありたいとの思いが込められています。
ワインのほかにも、福島県産の桃や梨・りんごなどを使ったシードルやリキュール、ブランデーの醸造・販売も行っています。シードルは国内外の賞を受賞しており、ふくしま逢瀬ワイナリーの看板商品です。併設のショップでは、アルコールのカップ販売や無料試飲、カフェメニューなどを楽しむことができます。
【ふくしま逢瀬ワイナリー】の基本情報
施設名:ふくしま逢瀬ワイナリー
所在地:福島県郡山市逢瀬町多田野字郷士郷士2番地
営業時間:10:00〜16:00
定休日:月曜(祝日除く)
見学の有無:あり
公式サイトURL:https://ousewinery.jp/
いわきワイナリーは、いわき市初のワイナリーとして2015年にオープンしました。「ハンディキャップを背負った方々が安心して自立した生活を送ってほしい」との思いから、NPO法人みどりの杜福祉会がワイン造りを開始。100%いわき産のぶどうで造られた『いわき夢ワイン』が誕生しました。みんなが楽しく働ける場所として、ゆったりした時間の中、ぶどうの栽培からワインの醸造まで、1本1本丁寧に作られています。
軽めのものから、しっかりした味のものまで豊富なラインナップ。熟成に耐えられるワインなので、時を重ねるごとのおいしさを楽しめます。ワインはぶどうの木の成長と共に味わいが変化し、どんどん深みが増していくもの。いわきワイナリーは、ワインを通してハンディキャップを持つ方への理解を深めることができる場所でもあります。
【いわきワイナリー】の基本情報
施設名:いわきワイナリー
《ガーデンテラス&ショップ》
所在地:福島県いわき市好間町中好間字半貫沢34-72
営業時間:11:00~16:00
定休日:不定休
《醸造所》
所在地:福島県いわき市好間町上好間字田代11-8
営業時間:8:30~16:30
定休日:不定休
見学の有無:あり
公式サイトURL:https://iwakiwinery.com/
福島県で訪れていただきたいワイナリーを3つご紹介しました。どのワイナリーも、ワインを通して人や地域とのつながりを大切にし、伝えたい思いを込めながらワイン造りを続けています。ぜひ訪れて、ワイングラス越しに美しい風景を眺めながら、造り手の思いがこもったワインを味わってみてください。